余白を読む。

気になることを、なんとなく書いています

モノゴトの本質は過去からしか学ぶことできない

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先日、『本質を見抜く「考え方」』(著者:中西輝政さん)という本を読みました。

本質を見抜く考え方とありますが、そこまで考え方について記載はなかった気がします。
ですが、改めて考えさせられることや、そういった視点はなかったということもありました。

特に考えさせられたのは、以下の3つになります。

言葉の貧弱さとは

言葉の貧弱さとは、単に語学力や語彙量の問題ではありません。ひと言でいえば、「自分の言葉を持たない」ということです。 自分の言葉を持たないということは、自分の考えを持たないということにつながります。言葉が貧弱だと、自分の「考え」も貧弱になっていきます。

この部分に関しては、なんとなく意味は理解できるという感じ。
確かに僕自身、伝えたいことを上手く伝わるための表現が思いつかないことはよくあります。
それを単に言葉の貧弱さ、語彙が不足しているだけと考えることは
「伝わる」という本質からずれる可能性があることを感じました。

表現方法は人の言葉、読書による言葉などから引用して発することで、
伝えることは可能だと思います。
ただそれは、自分の言葉ではないこともあり伝わっていないということも
多いのではないかと思います。

言葉が軽いや説得力がないなどは、考えて経験しなければ自分の言葉にはならない
ということなのかなと僕自身は考えています。

これは僕自身にも両方の経験があります。

簡単に情報が手に入る中で、他人の意見を自分の考えのように発言してしまうケースです。
これは1から僕自身が考えていることではなく、表面的な理解と解釈によって方向性は似ているということから
発言してしまうと、やはり「言葉が軽く」感じられることがありました。

また逆に日常生活においてテレビであったり、買い物などをしているときなど理解はできるけれど、
伝わってはこないということもあります。

家電量販店に買い物に行った際に、店員さんに聞くことがあると思います。 店員さんは店のノルマなどがあり、売らなければいけない商品などもありますので、そういった商品を 勧めてくることもあります。

ただ店員さんがその商品を本当に良い商品と思って自分自身で使っていないと、スペック中心の話であったりと
使用感やおすすめポイントやおすすめできないポイントなど伝わってはこないことが僕はあります。

言葉が軽い、説得力がないなどは個人的な主観によりますが
心で思っていることや引っかかることがあるのは、他人の言葉を借りてきているからかもしれません。

むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく

作家の井上ひさし氏は、色紙に
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをゆかいに、ゆかいなことをまじめに」
という言葉をよく書くそうです。

引用の引用ですみません。

「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく」は普段意識出来ていないけど、
すごく大切だなと考えさせられました。

「本質を見抜く考え方」の中で著者の中西さんはむずかしいことをやさしく言えることは、
すでにふかいのではないかと言われています。

確かに普段使っている言葉や専門用語などは深く理解せずに使っていることも多くあります。
僕もよく使ってしまっている言葉として「コスパ(コストパフォーマンス)」があります。

これは日本語だと費用対効果と訳すケースが多いと思います。
この料理はコスパがいいとか、この家電はコスパがいいとか
テレビなどでも耳にする機会が多いのではないでしょうか。

この言葉は難しくはないかもしれませんが、ふかくないケースが多いと思います。
それは僕自身にも言えることですが・・・

なぜふかくないかと言うと、「パフォーマンスは人によって違う」からです。

例えば、安くて量が多い料理は男性にとってコスパはいいかもしれませんが
女性にとってコスパがいいとは限りません。

パフォーマンス=効果は前提としている事柄を明確にしておかなければ
ふかく伝える、伝わることは難しいのではないでしょうか。

また、むずかしいことをやさしくは表面的な部分を理解させることと捉えることもできてしまうので
「やさしいことをふかく」まで意識しないといけないのではと思いました。

歴史から何を学ぶか

一つの時代しか見えていないと、考えの妥当性がわからない。
歴史はつねに「繰り返される」から、過去に学ぶ、歴史に学ぶことが、ものごとの真偽を判断するのに役立つ。

僕自身も最近思うことは、歴史を学ぶことは重要だと言うことです。
神話や歴史から日本人の考え方のルーツを学ぶことができます。
過去にどのようなことがあって、どのような選択肢を選んだことによって
結果がどうなったのかを学ぶこともできます。

歴史はつねに「繰り返される」
このことが事実なのかどうかは判断できませんが、繰り返さないために歴史を学ぶということも
必要なのかと思います。

まとめ

日本の歴史、自分自身の歴史を振り返ることで、ものの見方や物事の考え方がどのように影響を受けているのか、
また自分はどんな人間であり、どんなことを大事に思い、これだけは絶対に譲れないものとして
何を持っているのかがわかることによって本質が見えてくるのではないでしょうか。