余白を読む。

気になることを、なんとなく書いています

製薬会社向けMA「BtoD」とは

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2月22日に製薬会社向けマーケティングオートメーションについてのリリースがありました。

僕自身も製薬会社の方からお話を聞くことがあり、
マーケティングオートメーションについて、導入などを
ご検討されているケースは多いと感じています。

ただ製薬会社となると薬機法の関係上、オープンに
コンテンツを公開することが難しく、どうしてもクローズドな公開になるため
医師のナーチャリング施策が難しいと考えています。

そもそも、マーケティングオートメーションとはなにか。

1.マーケティングオートメーションについて

こちらは基本的にはマーケティングの担当者の方が使用するツールになります。

目的としては、見込み客と言われるお客様の管理を行い、情報を蓄積していき、
マーケティングの最適化を図り、One to Oneマーケティングを実現させるということになります。

実際は流れの例としては、WEB閲覧情報を追跡して、どのようなぺーじを閲覧して
どのような資料をDLし、どのメールを開封・クリックしているのかなどを一元管理することで
お客様の関心度をスコアリングにて数値化を行い、営業の効率化につなげるという流れです。

2.製薬会社の向けマーケティングオートメーションの特徴

これはサイトを確認したところ、まだ多くの情報が公開されていないので
どこまでの違いがあるのかわかりませんが、以下が特徴になるかと思います。

・会員DBのワンパッケージ化

薬機法の関係上、会員施策は必須項目に近いものがありますので、
他社マーケティングオートメーションでは、その機能がないものもあり、
これが標準機能としてあることが特徴と考えられます。

マーケティングシナリオの事前準備

これは、マーケティング担当者からすると、かなり助かる部分にはなると感じます。
マーケティングオートメーションを導入した後の問題としては、シナリオが作成できずに
メールマガジン配信ツールとなってしまうケースです。

マーケティングオートメーションの月額料金はツールによって変わってきますが、
基本的に、オプションなどを含めて安くても10万円前後が多い気がします。

導入コストやラーニングコストも安くはないツールになりますので、
他社ツールとの選定の際には、重要になると思います。

・そのほか気になる機能

オートジャーニーマッピング機能というものがありますが、詳細についての記述は
現時点では、まだありません。
これがどのような機能なのか、気になりますね。

ネーミングから考えると、データを蓄積する中で案件確度などが高いお客様の
行動履歴から、類似行動をとっているお客様へのアプローチであったり、
その行動を促すような施策展開を可能にするという感じかなっと思います。

3.製薬会社向けマーケティングオートメーションの懸念点

製薬会社はターゲットは医師になります。

薬機法の関係上、情報収集の中心が学会や論文であることや、
多忙な医師が、インターネットにて情報収集を行う際には
信頼のあるサイトから 情報収集を行います。

このツールを導入して効果が出せる製薬会社は、
現在もサイトでの閲覧数が多く、MR一人当たりの担当数が多く、フォロー出来ていない
といった条件になるのかと思います。

4.まとめ

製薬会社向けマーケティングオートメーションは、需要としてはあると思いますが、
現在あるマーケティングオートメーションとの違いがそれほどなく、
製薬会社向けとのことですが現時点の情報では、特化しているという印象は
受けませんでした。

また、製薬会社は特にコンテンツの出し方が難しい部分もありますので、
MRの効率化は必要なことですが、それと同時にコンテンツの出し方や
認知施策についても、同時に検討をしておかないと機能しないと思います。